「妊婦特有の病気」急性妊娠脂肪肝

急性妊娠脂肪肝ってどんな病気?

Acute Fatty Liver of Pregnancyの頭文字をとってAFLPとも呼ばれる急性妊娠脂肪肝は、妊娠後期に発症すると言われる病気です。
名前だけだと、あまり深刻な病気とは思えないかもしれませんが、重症化すると命の危険を伴うとても怖い病気なのです。

 

こんなに怖い急性妊娠脂肪肝

 

急性妊娠脂肪肝の臨床過程は、まずは食欲不振や嘔吐感、腹痛、倦怠感などが起き始めます。

この段階の症状は妊婦さんにはよく出るものなので、初期段階では気がつくのが難しいでしょう。
そして中期段階に入っていくと、肝機能障害によって黄疸が出始めます。
一般的に黄疸が出るとかゆみが起こるのですが、急性妊娠脂肪肝の場合はかゆみがないという特徴があるので、黄疸が出てかゆみがないという場合は定期健診前でも診断を受けるようにしてください。
ただし、こういった症状が出ていても急性妊娠脂肪肝に気がつかず、治療が遅れてしまうと肝不全が引き起こされます。
肝不全が起こると、低血糖や意識障害などが引き起こされるだけではなく、腎不全を併発すると死にいたってしまいます。

 

また、胎児へも影響があり、肝臓の代謝機能が崩れることで状態が悪化します。
そのため胎児機能不全が引き起こされたり、最悪の場合胎児が成長できず死亡してしまうこともあります。
急性妊娠脂肪肝の発症の割合は約1万3000人に1人なので稀な疾患とも言えますが、絶対にかからないという保証はありません。
ちなみに妊娠高血圧症候群の合併症で起こることもあるので、妊婦さんは十分に注意してください。