「妊婦特有の病気」HELLP症候群

HELLP症候群とは?

HELLP症候群とは、溶血(hemolysis)、肝酵素の上昇(elevated liver enzyme)、血小板減少(low platelets)という3つの病態の頭文字を名前にした妊婦特有の病気の一つです。
妊娠高血圧症候群になるとこの病気を併発する確率が高くなりますが、早期発見でしっかりと生活習慣を管理できれば命の危険性はないものの、発見が遅れたりきちんと生活管理ができなかった場合は死亡する可能性もありまう。

 

原因は?

 

HELLP症候群の原因は現時点でははっきりしたことは分かっていませんが、妊娠によって血管細胞に障害が出たり、血管が痙攣して収縮する状態が続くことで起こると言われています。
血管細胞の一つである内皮細胞が何らかの障害を受けると、毛細血管にフィブリンという物質が沈着してしまいます。
血液中の赤血球が沈着部分を通過すると、赤血球が損傷してしまうため中にある成分が流出し、溶血という症状が発症します。
また、血管の収縮が続くと血小板が活性化してどんどん消費されてしまうので、血小板減少という症状が引き起こされます。
さらにこれらの症状の影響によって、肝臓を通る細い血管に異常が発生して、肝機能障害などが起きてHELLP症候群になってしまうのですね。

 

主な症状

 

 

HELLP症候群の症状は、妊娠高血圧症候群や急性妊娠脂肪肝と似ていて、嘔吐感や食欲不振、強い疲労感や倦怠感などが起こります。
この段階で発見できればいいのですが、そのままにしておくと、突然ひどい上腹部痛や心窩部痛が起きます。
さらに肝機能の低下、消化器系の異常などが起きてしまい、妊娠状態を保てなくなることがあるので早期発見を心がけてください。